地震保険の査定結果

■このページのポイント

室内クロスの亀裂など、家の構造に影響ない部分は査定対象にならない。

査定項目とその得点は、どの保険会社でも同じ。つまり査定員は、各社共通の記入用紙に記入している。

地震保険には、建物対象の保険と家財対象の保険がある。家財保険に入っていれば、食料品なども保障の対象になる。

■内部の傷みから推測

地震から1週間後、地震保険の査定員さんが見えました。埼玉から来られたそうで、この近所に査定できる人がいないのかな?と思いましたが、 いずれにせよ遠くから早く来ていただき、ありがたい思いでした。

まず一番最初に、「家の内部で気になる傷みはありませんか?」と聞かれました。 本来、家の内部(構造に影響のない部分)は、査定項目には入っていないそうです。 ですがご本人が建築士のため、内部の傷みが気になるし、内部の傷みからいろいろなことが推測できるとのこと。さっそくキッチンの吊り戸棚取り付け部分の亀裂らしき跡や、階段の付け根部分の緩みを見ていただきました。 そのほかに、1階も2階も隅々まで詳しく見ていただき、私たちが気づかなかった亀裂、ゆがみ等を多数見つけて頂きました。

中でも、柱数本に床から天井まで亀裂が走っていたのには驚きました。柱は室内にあるものですが、家の構造に関するものなので査定対象に入っているそうです。

柱のヒビ

■査定方法

「何が」「どれだけ(箇所)」損害を受けたかを点数化し、ポイント加算していきます。

達したポイント数で、「一部損」「半損」「全損」の3段階に査定されます。

例えば、基礎の亀裂1箇所=○ポイント、柱の亀裂1箇所=○ポイント、といった具合。(私は専門家ではないので詳しくはわかりませんが、査定員さんからこのようにお聞きしました。)

支払われる金額は、一部損で、掛けている保険金額の5%、半損で50%、全損で100%支払われます。

例)全損の時に1000万円下りるよう保険を掛けている場合、一部損で50万円、半損で500万円支払われます。

査定員さんは、査定項目の書かれた紙を持っています。ちなみにこの紙は、地震保険の場合、全保険会社共通の用紙だそうです。

■外部の査定・ウエイトの置き方

内部の点検が済んだら、外部です。外壁、基礎と、詳しく見て頂きました。

そこで教えていただいたのは、査定ポイントとして何にウエイトを置いているかです。
・屋根瓦の損害は、ポイントはそんなに高くない
・屋根に対し、外壁や基礎の損害はポイントが高い
・地面のコンクリ・タイルの損害は、査定対象外
ということを教えていただきました。

あと、地震とは関係ありませんが、外壁の塗り方見てこんなことをおっしゃいました。
「この家は、外壁はリフォーム済みですね。…失礼ですが、この壁の塗り方はヘタですねぇ…。こういう塗り方だと、亀裂が見つけにくい。」
…素人の私たちにはまったく気付かなかったことを指摘していただきました。

あのリフォーム業者め…!と、その時は思いました。ただ後日談ですが、セールスに来た建築屋さんが、「この壁は、ちゃんと、いい塗料を塗ってある」と言っていました。もしかすると査定の建築士さんは、建築に求める芸術的センスが高い方だったかもしれません。査定していただくには、そういう感性をお持ちの方のほうが安心できるのですが。

■その他の重要ポイント

上記以外に教えていただいた事で、役に立ったことは以下です。

・地震の家財保険に入っていれば、食料品も保障の対象になる。例えば、冷蔵庫の中身がぐしゃぐしゃになってしまった場合や、電気が寸断されて冷蔵庫の中身が腐ってしまった場合など。我が家は家財保険は入っていなかったので、検討することにした。

・吊り戸棚は、揺れに弱い。大地震が来ても落っこちはしないけど、取り付けビスが緩んで下がるかも。

・基礎部分の亀裂は、10cmの亀裂でも、見えない部分に1m程度は亀裂が入っていると考えて査定する。

・東京オリンピック以前に建てられた家は、基礎部分のコンクリートが良質である。なので我が家は、ベタ基礎でなくても、傷みが少なく済んだ。東京オリンピック以降のコンクリは、海の砂などを混ぜているため、質が悪い。

・「階段の下に非難袋を置こうか迷っているが、階段が落ちるかも、と思うと怖い。」と話した。すると、「階段というものは、狭い面積なのに、何枚もの板や丈夫な材木を使用しているため、意外と丈夫である。階段の下に非常袋を置いても大丈夫。」と教えてくれた。

■充分住める家でも「半損」

さて、家全体の査定の結果ですが、「半損」ということになりました。

え?!、半損もいってる?!正直、驚きました。

というのも、地震の被害を受けたといっても、我が家はまだまだ住める状態だからです。「簡単な家の傾きの確認方法」で書かせていただきましたが、ほとんど傾いていませんし…

そこで初めて知ったのですが、地震保険で言う「半損」は、「半壊」という意味とは違うということです。 つまり、家の構造が受けたダメージの程度は、見た目の損害の大きさとイコールではない、ということでしょうか。

そんなこんなで、我が家は全損の場合で800万円下りるように保険をかけていましたので、その半分の400万円が下りることになりました。 …思った以上に保険金も出るけど、それだけ「傷んでいる」という意味です。嬉しいような、悲しいような…。

結局この400万円は、家の補修に75万円、残りは次の大地震が来たときの蓄えに、という使い道になりました。 もし次の地震で家が全壊しても、我が家は保険を800万円しかかけていないません。そうなると、建て直しには費用が足りないわけです。その蓄えは、どうしても必要と考えました。 蓄え分は、本当は財形貯蓄(こちらの記事参照)にまわしたかったのですが、主人の会社が財形貯蓄を扱っていなかったので、定期預金に入れました。

査定員Hさんの総合評価では、「基礎部分にかなりヒビが入っていて、査定ポイントをかせぎました。外壁も傷んでいたので、基礎と外壁だけでも十分“半損”の範囲に入りました。あと柱の亀裂、瓦の崩れた部分もありますが、全体で「半損」です。」ということでした。 それにしても、本当に隅々まで見てくださり、いろいろなアドバイスをくれた査定員Hさん。本当に、感謝してもし切れないほどでした。

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